「発泡ウルシ」について

「発泡ウルシ」は、天然漆を材料にした、まったく新しい加熱硬化型の発泡造形材料です。
加熱することで、軽石のような空隙を作りながら、膨らんで固まります。

【発泡ウルシ】1パッケージ30g入りです


加熱することで、軽石のような空隙をつくり、膨らみながら固まります


【内容物】

天然漆、ソーダ石灰硼珪酸硝子

【保管方法と使用期限】

5℃以下の冷蔵環境で保管してください。また、開封後はできるだけ早くご使用ください。
 使用期限は製造後3ヶ月です。
 (5℃以下の冷蔵環境で保管し、未開封のとき)


【発泡ウルシでできること、できないこと】


できること
 発泡ウルシは、天然漆を材料にした加熱硬化型の発泡造形材料です。
 加熱することで、軽石のような空隙を作りながら、膨らんで固まります。
 シリコン樹脂や石膏等で作成した型に充填して加熱することで、様々な造形物を作ることができます。
 また、陶器等の欠損部分に充填して、加熱硬化させることで、金継ぎの材料としても使用できます。

 硬化した発泡ウルシは、刃物で削ったり、砥石やサンドペーパーで研磨することで整形できます。
また、硬化した発泡ウルシに加熱前の発泡ウルシを肉盛りして、再度加熱硬化させることや、硬化した発泡ウルシ同士を加熱前の発泡ウルシを間に挟んで再度加熱硬化させて接合することも可能です。
 硬化した発泡ウルシには、漆による塗装が可能です。様々な漆工芸の技法で加飾することができます。

できないこと
 発泡ウルシは、加熱することで硬化します。このため、粘土細工のように手びねりで造形しても、加熱時の熱によって形状にダレが生じます。とくに高さ方向の造形は熱ダレによって形状の維持が難しくなるため、シリコン樹脂や石膏等で型を作成することを推奨します。
(高さ方向の造形が単純で、かつ高さ自体が低い平面的なものであれば、シリコン樹脂や石膏等の型を使用しなくても、クッキー作りの要領で作成することができます。)

 発泡ウルシは、天然漆以外の樹脂を使用していません。このため、レジンキャスト等の合成樹脂のように均一な成型物を作ることはできません。せっかく綺麗に型に充填しても、発泡しながら硬化する過程でひずみができ、亀裂ができることがあります。この場合は刻苧彫りの要領で、亀裂に沿ってV字に溝を彫り、そこに加熱前の発泡ウルシを充填して、再度加熱硬化させて補強してください。

 発泡ウルシは、高湿度雰囲気下での酵素反応型硬化ではなく、加熱による熱硬化で膨らんで固まります。このため、漆風呂(漆室)に入れても膨らんで固まりません。