使用方法


工程1 「混錬(よく練りこむ)」


 真空パックを開封し、アルミ箔と包み紙を剥がして中の発泡ウルシを取り出します。
 発泡ウルシが直接付着しないようにゴムやビニールなどの手袋をした手で、全体がしっとりしてくるまで、よく練りこみます。(発泡ウルシ30g入りで3分以上、よく練ってください)


工程2 「シリコン型や石膏型、陶器の欠けた部分等への充填・単独での造形」


[シリコン型や石膏型を使って造形する場合]
作りたい形状を粘土等で作成し、それをシリコン樹脂や石膏などで反転させた型を作ります。

よく練った発泡ウルシを、型に隙間なく充填します。
(糊漆や惣身漆をあらかじめ型に塗布しておくと、離型剤として機能し、脱型しやすくなります)

[金継に使用する場合]
 陶器の欠けた部分等へよく練った発泡ウルシを、欠損部分よりもやや多めに充填します。

[平面的なものを、型を使用せず単独で造形する場合]

 シリコン樹脂製シート、シリコンペーパー等の、漆との密着性が低くかつ耐熱性の高いシートの上に、よく練った発泡ウルシを整形して置きます。


工程3 「加熱し、漆を発泡硬化させる」


 工程2で準備したものを金属製のトレーや金網の上に乗せ、乾燥機に入れて140~160℃で加熱します。
 加熱時間は、加熱温度、使用する発泡ウルシの量や厚み、型の形状等によって異なります。温度が高い場合は発泡倍率が高くなり、大きく膨らんで造形が崩れ、亀裂が入りやすくなりますが、加熱時間は短くなります。一方、温度が低い場合は発泡倍率が低くなり、硬化するまでの加熱時間は長くなります。
 全体が濃灰色になって硬化するまで、しっかりと加熱してください。(目安:140℃で1~4時間程度)
 また、石膏型を使用する際は、事前に型の石膏に含まれる水分を完全に飛ばしておいてください。シリコン樹脂製の型を使用する場合は、樹脂の耐熱温度をご確認ください。加熱硬化に際しては、取扱説明書の「注意事項」をよくご確認のうえ、引火・発火による火災事故が発生しないように留意してください。


工程4 「温度をゆっくり下げる(熱衝撃防止)」


 工程3で発泡ウルシを十分に硬化させた後、すぐに乾燥機を停止させたり、外に出して外気に触れさせると、急激に冷却されてしまい、熱衝撃により亀裂が入ったり、割れて破損することがあります。
 熱衝撃を防ぐため、加熱温度を徐々に下げながら、さらに30分~1時間程度かけて、緩やかに常温まで放熱させてください。



工程5 「切削・整形・着色(あるいは再造形と加熱硬化)」


 硬化した発泡ウルシを、切削・研磨して整形します。また、未加熱の発泡ウルシをさらに継ぎ足して、再度加熱硬化させることで造形を増設していきます。(亀裂がある場合は亀裂に沿ってV字に溝を彫り、加熱前の発泡ウルシを充填して、再度加熱硬化させて補強してください。)
 整形後は、下地をしたり、あるいは直接漆を塗ったりして、自由な加飾表現をしてください。


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